大阪大学に『智適塾』開設!

大阪大学に『智適塾』開設!

法学的臨床教育を充実させ 社会が求める法律家を育成

2013-2-8社会科学系

リリース概要

大阪大学は、知的財産センターが主体となり、中之島センターに、大学と社会の法曹界のリエゾンオフィスとなる「智適塾」を平成25年4月に開設します。

この智適塾は、企業の海外進出の加速、業界の枠を超える動きなどに伴う知的財産の戦略的活用、紛争の増加に対応できる弁護士・弁理士を求める社会的ニーズに応えるために、弁護士・弁理士資格取得にとどまらない実践的な知的財産教育を内容とする臨床法教育を実施する場を中之島センター内に設置するものです。

「智適塾」の具体的内容・社会に対する影響

(1)法学研究科知財法プログラムにおける臨床法実務に関する科目のカリキュラムの開発
(2)高等司法研究科法務専攻(法科大学院)向けに知財に関する臨床法実務カリキュラムの開発
(3)司法試験合格者・弁理士試験合格者の実習環境として学内の知財創出、法的紛争予防・解決を行う「リーガルクリニックのインターン制度」の実施
(4)最新教育システムとしてIPrismシステムの構築を行い、ビジネスに直結した臨床教育用コンテンツの開発とコンテンツ管理を核に、e-ラーニングを活用した学部1年生から弁理士・弁護士までの階層別知財教育システムの構築
(5)コンタクトティーチャーシステム(教員と学生のコミュニケーションシステム)と の連携による効果的な学習プロセスの見える化

これらの事業を通じて、真に社会の紛争の解決に取り組むことができる法曹界の人材を育てるとともに、大阪大学内の知的資源を社会に還元することが可能となります。

◆社会のニーズをとらえた知的財産の戦略的活用!
◆業界の枠を超えた紛争に迅速に対応できる弁護士・弁理士の育成!
◆実践的な知的財産の活用能力を涵養する臨床教育の場!

知的財産センター(IPrism)概要

【目的】
全学的な知的財産教育を推進し、知的財産を活用・発展させることのできる知的財産法分野の専門家及び知的財産に関する知識を有する各分野における専門家を育成する。

【必要性・重要性】
国家目標である「知的財産立国」を支える人材を育成するため、総合的な教育システムの下に、全学的な知的財産教育を行う必要がある。

【取組内容の概要】
全学の学部生に知財教育を受ける機会を提供する。法学部では知財の専門教育を、大学院では、高度な知財教育として法学研究科で知的財産法分野の専門家育成を、その他高度副プログラムとして知財の知識・スキルを有する各分野の専門家育成を行う。
社会人対象に夜間コースを設置し、知財経営に関心のある社会人が、実践的教育を受ける機会を提供する。また、新たな教材や教育方法の開発を行い、情報基盤システムを整備し、知的財産に関する情報の集積及びe-ラーニングを用いた教育等を実施しうる環境を構築する。

【期待される効果】
知的財産に関する知識・理解を駆使して、知的財産を戦略的に活用・発展させることにより、社会の発展に貢献することのできる人材を輩出する。

【これまでの取組実績】
全学部学生対象の知的財産に関する全学共通教育科目を6クラス開講。知的財産に係る実務経験を有する教員による政策、企業実務その他専門科目を開講し、各分野の専門家、社会人等を対象とした知的財産教育を全面展開。
IPrismシステムでは、全学共通教育、高度副プログラム、大学院教育と連携した学習システムの構築に取組み、システムを利用した学生への講義資料の提供など一部運用を開始。知財シンポジウム・フォーラム等を開催。

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