「大阪大学発　自慢の研究をあなたに」から、 2025年9月・10月＜2025/9/1～2025/10/31＞に発表され、注目を集めた8つの記事をピックアップ。

　転写因子がクローン病の病勢に関わるＴ細胞の誘導に重要な役割を果たすことを明らかにした生命科学・医学系の記事が注目を集めました。
　クローン病は消化管に慢性の炎症を引き起こす難病で、T細胞がどのように誘導されるかは明らかにされていませんでしたが、クローン病患者さんの腸のＴ細胞の解析を行うことで 疾患関連TRMが誘導されるメカニズムを解明し、クローン病の炎症慢性化や再発を標的とした新たな治療開発が期待されます。

　その他、液体酸素キャリアであるパーフルオロデカリン（PFD）を腸内に投与する「腸換気法」の安全性と忍容性を、健康な成人を対象とした臨床試験で確認した記事や、難治性甲状腺がん患者を対象に、アルファ線を体内から放出する新たながん治療薬「アスタチン」を用いた医師主導治験（ヒト初回試験）を実施し、治療の安全性と、高用量群における高い治療効果を確認した記事がよく読まれています。 　
　

※　Google Analyticsによる当該期間のページビュー上位８つの研究成果記事を掲載しています