2018年3月29日

【お口の相談コーナー】口内炎はがんになる?

歯学部附属病院
口腔外科1(制御系)平岡 慎一郎 助教

近年、日本人の健康への意識が高まっており、テレビでは「病気」「健康」といったテーマの番組がたくさんつくられています。また、芸能人や有名人が大きな病気にかかったりすると、その病気の検診を受ける人が多くなるようです。私たちの科にもそういった患者さんが多く来られます。それは何か?「口内炎」です。テレビの「口内炎特集」の多くは、「がんかもしれませんよ」というメッセージがこめられており、放送終了後には心配してたくさんの方が受診されます。

ではお口にはがんはできるのでしょうか?答えは「Yes」です。お口にできるがんを「口腔がん」と呼び、舌、歯肉、口底の順に多くなり、発生する割合はすべてのがんの1~3%とされています。全体として決して多いものではありませんが、近年増加傾向にあります。口腔がんは早期発見できれば治る確立が高いのですが、実際には進行してから発見されることが多く、命に関わることが多くあります。では、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?一般的によくある、①口の中がしみて、痛くて、小さくて白くて、3、4日で治るけど、また疲れたりすると出る「口内炎」は、がんではありません。(写真1)ただしその逆の、②痛くなくて、少し幅が広くて、2週間以上たっても小さくならず変わらない「口内炎」はがんに関係する状態「がんもしくは白板症」かもしれません。(写真2)もし②にあてはまるのであれば、先生に相談してみてください。何事も早期発見が大事になります。

(2016年7月「大阪大学歯学部附属病院広報誌 NewsLetter vol.08」より)
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写真1

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写真2

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