2018年3月20日

【お口のマメ知識】舌接触補助床(PAP)による嚥下(飲み込み)・発音の機能回復

歯学部附属病院
咀嚼補綴科 皆木 祥伴
顎口腔機能治療部 野原 幹司

舌(べろ)が動かなくなってしまったら日常生活にどんな影響があるでしょうか?

舌は、食物をとりまとめてのどへ送り、安全に飲み込むために非常に重要な役割を果たしています。また、会話をするときには、聞き取りやすい音をつくるため繊細に、すばやく動いています。舌の動きが悪くなると、お口の重要な機能である「食べる」、「しゃべる」がうまくできなくなる可能性があります。

舌がんをはじめとする口腔がんの術後には、手術により舌の動きが制限されてしまうことがあります。また近年増加する脳血管障害(脳梗塞など)や神経疾患(パーキンソン病など)では、舌の動きが低下することが知られており、飲み込みの障害、発音の障害などが生じることがあります。

舌接触補助床(PAP)は、舌と上あごとの接触を回復する目的で使用する装置です。
舌と上あごの接触が回復することにより、食物の送り込みが容易になり、安全で効率的な飲み込みができるようになります。また、舌が上あごに接触するようになると言葉が明瞭になります。

大阪大学歯学部附属病院では、舌接触補助床(PAP)の製作から、飲み込み・発音の評価およびリハビリテーションまでを、咀嚼補綴科と顎口腔機能治療部が連携し行っています。

(2016年1月「大阪大学歯学部附属病院広報誌 NewsLetter vol.06」より)

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舌接触補助床(PAP)のしくみ
PAPによる舌と上あごの接触の回復

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舌接触補助床の使用例(舌がん術後)

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