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組織が直面する「人的資源」の課題探求 経営研究の底上げ、日本発で図る

経済学研究科・教授・関口倫紀

組織が直面する「人的資源」の課題探求 経営研究の底上げ、日本発で図る

組織が直面する「人的資源」の課題探求 経営研究の底上げ、日本発で図る

国際色豊かな研究室メンバーと人的資源管理・組織行動を研究する経済学研究科の関口倫紀教授。企業がグローバル化する中で多国籍人材をどう活用するかなど、組織が直面する「人的資源」の課題を探る。

「コンサルタントとして企業と関わるなかで、経営の奥にある普遍的なメカニズムを解き明かしてみたくなりました」と、研究の道へ。実務経験から、人とのつながりを何よりも大切にする。

アンケート調査が主流の中で、積極的に実験も取り入れる。心理学的視点から、採用担当者の意思決定プロセスを分析し、企業の採用プロセスの傾向を探ることも。

アメリカ発の理論や研究が主流を占めるこの分野において、研究成果が国際的なトップジャーナルで掲載されるなど、世界に向けて研究成果を発信し、日本発の経営研究の底上げを図る。その業績で今年の総長顕彰を受賞した。

息抜きは読書と散歩。本にこだわりのジャンルはない。専門書に囲まれた研究室を出て、学内の散歩中にアイデアが浮かぶこともあるという。

■[総長顕彰]
教員のうち、教育、研究、社会・国際貢献または管理運営上の業績が特に顕著であると認められた者を顕彰し、大学の一層の発展を期することを目的としている。

(本記事の内容は、2013年12月大阪大学NewsLetterに掲載されたものです)