全国15大学が連携!実践的情報教育を行う協働NW事業を開始

全国15大学が連携!実践的情報教育を行う協働NW事業を開始

植物の進化の過程や形づくりの理解促進へ

2013-2-19

リリース概要

大阪大学を中心とした全国の15大学(下図参照)は、2013年4月より、クラウドコンピューティング技術、セキュリティ技術、組込みシステム技術、ビジネスアプリケーション開発の4分野において、課題解決型学習(PBL)を中心とした実践的な情報教育を開始し、情報技術を活用して社会の具体的な課題を解決できる人材を育成します。本事業は、多数の大学、企業、団体等と密接に連携し、全国的な「分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク(通称:enPiT エンピット)」を形成することにより、実践的な教育を実施・普及することを目的としています。なお、本事業は、文部科学省「情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業」の一環として行われます。

本事業実施の背景

今日、我が国が抱える震災復興や少子高齢化など種々の社会的課題の解決や、社会の新たな価値や産業の創出などを、情報技術の活用を通じて行うことが重要な課題となっています。

そこで大阪大学を中心とした15大学は、情報技術を活用して社会の具体的な課題を解決できる人材を育成するために、分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワークenPiTを組織し、実際の課題に基づくPBL等の実践的な教育を全国的に実施・普及していく運びとなりました。

本事業の概要

1. 4つの分野の実践的情報教育を全国に展開
クラウドコンピューティング技術、セキュリティ技術、組込みシステム技術、ビジネスアプリケーション開発の4つの分野において、それぞれPBLを中心とした実践的な情報教育を、全国各地において実施します。対象とするのは、連携する15大学の修士課程の学生の他、enPiTに協力、参加するその他の大学の修士課程の学生、もしくは社会人学生で、約1年間それぞれの分野の教育プログラムを受講します。enPiT全体としては、毎年200名~400名程度の受講者を見込んでいます。

2. 実践的な情報教育を普及するための教員育成
連携する各大学やその他の大学の教員を、幅広く教育普及活動(FD:ファカルティ・ディベロップメント)やPBLに参加させることにより、実践的な情報教育のノウハウを広く普及するとともに、各大学で自律的かつ継続的に実施できるようにします。

3. 広報を通じた実践的情報教育の普及
enPiTの授業、演習、PBLなどの知見やノウハウをより多くの人々が利用できるようにするために、講義資料や講義ビデオを、国立情報学研究所が提供する教育用サーバedubase Streamを通じて公開します。また、シンポジウムを定期的に開催して、enPiTの活動を広く社会に発信するとともに、参加者の拡大を目指します。

本事業を通じて期待されること

・ 社会的にニーズが高い実践的な情報技術を習得した修士学生が毎年200~400名の規模で育成され、社会に出ることにより、情報技術を中心とした日本の社会の改革、発展が期待されます。

・ PBLなどの実践的な情報教育が全国的に普及し、多くの大学で持続的かつ継続的に行えるようになります。

・ enPiTを通じて大学間の連携が強化され、教育のノウハウおよび知見の共有や教育基盤の整備が加速します。

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