2018年3月8日

【お口の相談コーナー】歯科診療で使用されるCT撮影について

歯学部附属病院
放射線科 柿本 直也 講師

歯科診療においてもCT検査の重要性が高まっています。特に、インプラント治療、歯根破折(歯の根もとが欠けたり、折れたりすること)、口腔外科的疾患などについては必要不可欠とも言えるほどになっています。当院のCT装置としては、医科用CT装置(図1)と歯科用CT装置(図2)の2種類が設置されており、病気や状況に応じて使い分けされています。医科用CT装置では、患者さんは寝た状態で撮影され、場合によっては造影剤を使用します。歯科用CT装置では、患者さんは座った状態で撮影されます。いずれも撮影時間は数秒(医科用CT装置)から十数秒(歯科用CT装置)程度ですので、その間はじっとしていただく必要があります。造影剤にアレルギーがある方を除いて、CT検査において患者さんが注意しなければならない全身状態はありません。

CT検査では歯や骨の内部、さらには軟組織の状態など詳しい診断が可能ですし、0.1mm~0.5mmといった細かな情報まで把握することが可能です。ただし、放射線被曝を幾ばくか伴います。当院の医科用CT装置の被曝線量は0.6~1.5mSv程度、歯科用CT装置の被曝線量は0.1~0.5mSv程度です。一般的には歯科用CT装置の方が被曝線量は少ないですが、被曝線量のみでは考慮できない要因がありますので検査については主治医の先生とよくご相談ください。ちなみに医療被曝研究情報ネットワーク(J-RIME)で発表されている診断参考レベルのCTDvolは頭部検査の場合85mGyですが、当院の顎顔面部検査は45mGy程度と少ない線量設定で撮影しております。

当院放射線科では、「適切な検査と正確な診断・治療」のモットーのもと、患者さんのより快適な診療のために画像情報を提供しております。

(2015年7月「大阪大学歯学部附属病院広報誌 NewsLetter vol.04」より)
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図1

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図2

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