2018年4月10日

【お口のマメ知識】胃の調子が歯に与えるもの

歯学部附属病院
障害者歯科治療部 秋山 茂久 准教授

歯磨きもしているし、甘いものもそれほど食べないのに「歯がしみる」「歯が欠けてくる」という方は、次のような症状はありませんか?チェックしてみてください。
□よく胸焼けがする
□お腹が張り、ゲップがよく出る
□のどに違和感がある
□酸っぱいものや苦いものがあがってくる
一つでも当てはまるものがあると、胃食道逆流症(GERD・ガード=胃酸が逆流してくる病気)の疑いがあります。思い当たることがある方は、内科を受診されることをお勧めします。

また次のような生活習慣は、胃食道逆流症になったり、症状を悪化させることがあります。
□夜遅くにたくさん食べて、すぐ寝る
□油っこいものが好き
□過度の喫煙・飲酒の習慣がある
□肥満傾向にある

この病気になると、歯が溶けてくる場合があります。それは胃酸による酸蝕症と呼ばれます。写真1では歯の先端がギザギザしています。症状が進むとガラスのように透き通って見えることもあります。また写真2のようなタコ焼き器に似た凹みができることもあります。
胃酸で溶けた歯はむし歯とはちがい、黒くはありませんが、進行するとむし歯と同じで、しみたり、神経にまで達すると大きな痛みを生じたりします。

食べ過ぎ・肥満は要注意
胃が拡張し、下部食道括約筋が緩むと、胃酸の逆流を起こしやすくなります。肥満の人ほど起こり易いことが判明しています。
以下のものも、摂り過ぎると症状が出たり、悪化させることがあります。
アルコール・酸っぱいもの・カフェイン・香辛料

タバコは、すべての疾患についてNG
慢性的に吸っている人は、そうでない人に比べて、胃の中の酸性度が高く、逆流性食道炎になるリスクが高いと言えます。

(2016年10月「大阪大学歯学部附属病院広報誌 NewsLetter vol.09」より)

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写真1

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写真2

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