
志賀向子教授は、自然選択の中で形成されてきた動物の行動や生理を、神経系のしくみから研究している。興味の中心は「脳や神経系がどのようなメカニズムで時間を読み取っているのか」。志賀教授は、これまでに、秋から休眠する性質をもつ昆虫ルリキンバエの脳内で、休眠調節を司る神経分泌細胞を突き止めることに成功してい...
私たちの体には細菌やウイルスなどの外敵から身を守る免疫システムが備わっている。しかも一度かかった病気には、その次はなりにくいという優れた働きがある。これは過去に攻撃を受けた外敵の特徴をB細胞と呼ばれる免疫細胞が覚えていて、素早く防御態勢を取れるからだ。国内で年間約1万人が亡くなるインフルエンザをはじ...
「私は知っている」。これを老人やお嬢様の話し言葉に変換すると「わしは知っておるのじゃ」「わたくし存じておりますわ」となる。金水敏教授は、話し手のキャラクターや性別、年齢など人物類型に従った話し方を「役割語」と名付け、その歴史や海外での翻訳状況などについて研究している。日本語の大きな特徴でありながら十...
安藤英由樹准教授の専門は、現実にないものをあるように感じさせるVR(VirtualReality)技術。人間の脳の情報処理の仕組みを巧みに利用するヒューマン・インターフェイスの研究を長く続けてきた。現在、その研究成果による知見を基盤に、科学技術振興機構の社会技術研究開発センター人と情報のエコシステム...
身近な健康・医療情報を、大阪大学の研究者がちょっとミミヨリとしてお届けするコラム。...
すべての真核生物に備わっている細胞内の浄化&リサイクルシステム「オートファジー(自食作用)」が脚光を浴び、機能解析が進んでいる。細胞生物学が専門の濱崎万穂准教授は、2013年、老廃物や不要物を消化する細胞器官「オートファゴソーム」が、小胞体とミトコンドリアとの接触部位で形成されることを明らかにし、オ...
●専門医資格者は100人に1人 ●虫歯菌の多くは「母子伝播」 ●人の一生の口腔保健の入り口を担う...
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