Research Subtitle:
小胞体ストレスが皮膚幹細胞を若い状態に戻す

Title Image SP:
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Announcement Date
2025-10-15

Research Highlight
life_sciences_medicine

Term Index
{'items': [{'key': '27kdq', 'term': '小胞体ストレス', 'description': {'blocks': [{'key': 'b2vvd', 'text': '翻訳されたタンパク質が正常に機能するためには正しく折り畳まれる必要があるが、全てのタンパク質のうち35%が細胞小器官の一つである小胞体(Endoplasmic Reticulum:ER)で折り畳まれる。しかし、細胞への酸化ストレス、変異タンパク質の発現、低酸素状態などのストレス下では、小胞体でタンパク質の折り畳みが正常に行われず変性タンパク質が蓄積する。この状態を小胞体ストレスと呼ぶ。小胞体ストレスが続くと小胞体の機能障害や細胞死を引き起こすため、細胞はこれを回避するシステム「小胞体ストレス応答」を備えている。小胞体ストレス応答はIRE1-XBP1経路、PERK-ATF4経路、ATF6経路という 3つの経路が担っており、誤って折り畳まれたタンパク質の蓄積を防いでいる。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': 'j9dq', 'term': 'ターコイズキリフィッシュ', 'description': {'blocks': [{'key': '5im28', 'text': 'アフリカの乾燥地帯に生息する体長4cm程度の小型の淡水魚で、寿命がわずか数ヶ月しかない超短命魚。この寿命の短さは研究室の飼育環境でも再現され、さらに、この短期間に神経変性や腫瘍形成など、ヒトとも共通する様々な老化形質を示すことから、非常に有用なモデル脊椎動物として近年注目を集めている。石谷研究室は、現在の老化研究のボトルネック(データサイエンスや細胞研究、無脊椎動物モデル研究で留まってしまって脊椎動物での検証、メカニズム解析が進んでいない)を解消し、老化研究を革新し、真に健康寿命延伸を目指す研究を行うためにキリフィッシュを使った研究系を7年かけて立ち上げてきた。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': '95k85', 'term': '表皮基底層', 'description': {'blocks': [{'key': '6m32v', 'text': '皮膚は外側の「表皮」と、その下にある「真皮」から形成され、表皮の一番奥に位置する層を「表皮基底層」という。基底層には「表皮幹細胞」が存在し、常に新しい皮膚細胞を生み出して皮膚を入れ替えている。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': '9tul9', 'term': '表皮幹細胞', 'description': {'blocks': [{'key': 'c08u6', 'text': '皮膚の表皮基底層に存在する特殊な細胞で、自己複製能(自分と同じ細胞を作る能力)と、多分化能(皮膚のさまざまな細胞に分化できる能力)を持つ。これにより皮膚の恒常的な入れ替えを可能にし、皮膚の恒常性や損傷修復力を維持している。表皮幹細胞は加齢とともに増殖力が低下し、これらの機能が低下する。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}]}

Departments
['rimd', 'fbs']

Related Teachers
['Daniel Semmy', '阿部耕太', '石谷 太']

Teacher Comment
長大な時間を要する老化研究を超短命魚で時短に成功しました、と記述しておりますが、実際には、この謎魚をマウス以上のレベルで解析するためには多大な試行錯誤の時間が必要です。また、老化を3ヶ月で見れても「小胞体ストレス応答の可視化、観察、仮説立案、仮説検証」のプロセスを行うためには、この3ヶ月を何度も繰り返す必要があります。ですが、これを行うことで、他の研究グループには到達困難な新発見に至れました!その実現に6年近くかけて尽力してくれた第一著者の Daniel Semmyさんと、Danielを支え続けた阿部助教、最先端技術を魚にアジャストするのを手伝っていただいた大川さん、沖さん、本田さん、本研究に関わった皆様に大いに感謝しております!

Teacher Image
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/image/photo_drwan_640.png

Teacher Name
石谷 太

Teacher Position
教授

Teacher Division1
微生物病研究所

Teacher Division2

Teacher URL
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/85e321668f0981f5.html