慢性閉塞性肺疾患の新規バイオマーカーを同定
Title Image SP:
<plone.namedfile.file.NamedBlobImage object at 0x7fed42dd46d0 oid 0x244c9c in <Connection at 7fee02c68ee0>>
Announcement Date
2021-03-08
Research Highlight
life_sciences_medicine
Term Index
{'items': [{'key': '4vkge', 'term': '慢性閉塞性肺疾患(COPD)', 'description': {'blocks': [{'key': 'bftba', 'text': ' COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。40歳以上の人口の8.6%、約530万人の患者が存在すると推定されていますが、大多数が未診断、未治療の状態であると考えられます(NICE study)。21世紀の国民病ともいわれ、世界に約2億人の患者が推定され、世界の死因第3位とされます。このような背景から、厚生労働省が「健康日本21(第2次)」において、疾患・生命損失と医療経済から看過できないCOPDを、循環器疾患、糖尿病と並んで対策を要する主要な生活習慣病に掲げました。COPDの「知識の普及」が目標とされ、現状の「認知率」を25%とし、10年後の目標値80%が定められました。COPDはタバコ煙に含まれる有害化学物質を長年吸い込むことで、気管支に慢性的な炎症が生じ、ガス交換をする肺胞(はいほう)が少しずつ破壊されていく病気です。歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性のせきや痰が特徴的な症状です。疾患の進行とともに、咳や呼吸困難が出現し、呼吸不全から酸素投与が必要となります。この病気の恐ろしいのは「初期は無症状で、ゆっくりと進行し、しかも元通りには治らない」ということです。このように根本的な治療薬がないものの、気管支拡張剤による治療が、症状の改善だけでなく、長生きに繋がることも示されています(2018 COPDガイドライン)。 ', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [{'offset': 101, 'length': 5, 'style': 'UNDERLINE'}, {'offset': 188, 'length': 8, 'style': 'UNDERLINE'}], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': '6upei', 'term': 'エクソソーム', 'description': {'blocks': [{'key': '7abf0', 'text': ' エクソソーム(Exosome)は細胞から分泌される直径50-150 nmの細胞外小胞です。その表面は細胞膜由来の脂質、タンパク質を含み、内部には核酸、タンパク質や脂質などを含んでいます。細胞から分泌されたエクソソームは種々の体液(血液、尿など)に存在しており、体中を循環しています。エクソソームの重要な機能として、細胞間・組織間の情報伝達に使われているという点が注目されています。癌領域では早期癌の診断だけでなく、治療や薬剤輸送法として臨床応用が検討されています。とりわけ、癌、難病や感染症の診断バイオマーカーとして脚光を浴びており、理想的なリキッドバイオプシーと考えられます。(当科HP参照、エクソソームによる呼吸器疾患の新規BM探索|大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学 (osaka-u.ac.jp) ', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [{'offset': 298, 'length': 61, 'key': 0}], 'data': {}}], 'entityMap': {'0': {'type': 'LINK', 'mutability': 'MUTABLE', 'data': {'href': 'http://www.imed3.med.osaka-u.ac.jp/research/r-resp08.html', 'url': 'http://www.imed3.med.osaka-u.ac.jp/research/r-resp08.html'}}}}}, {'key': '79eni', 'term': 'ファイブリン-3 (fibulin-3)', 'description': {'blocks': [{'key': 'ec2j1', 'text': ' 肺や動脈や皮膚は、伸び縮み(弾性)がこれら臓器の機能に必須であり、これら組織の弾性を担っているのが弾性線維です。弾性が低下すると、皮膚の皺、動脈硬化、肺気腫になり、いわゆる老化現象となります。喫煙は、肺内マクロファージの弾性線維分解酵素(エラスターゼ)発現を誘導することで肺気腫(COPD)に至るため、弾性線維の分解がCOPD本態とされます。その弾性線維の構成要素の一つが、fibulin-3(ファイブリンファミリー)です。従って、COPD患者における血清エクソソーム中fibulin-3増加は、弾性線維分解による肺胞破壊を反映していることが示唆されます。 ', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}]}
Departments
['med']
Related Teachers
['木庭太郎', '武田吉人']
Teacher Comment
慢性閉塞性肺疾患COPDは40歳以上では10%、70歳以上では25%の罹患率を示す肺の生活習慣病とされるものの、未だに知名度が低いだけでなく、診断や治療を受けていない患者が多いのが現状である。私たちの研究成果から見出された新しいバイオマーカーが、1人でも多くのCOPD患者の診断に役立ち、禁煙や気管支拡張薬により、健康長寿に少しでも貢献できることを祈ります。
Teacher Image
Teacher Name
武田吉人
Teacher Position
准教授
Teacher Division1
医学系研究科
Teacher Division2
Teacher URL
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/view?l=ja&u=7196
