エカルディー・グティエール症候群 (AGS)の治療法確立への期待
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Announcement Date
2026-03-19
Research Highlight
life_sciences_medicine
Term Index
{'items': [{'key': '967ka', 'term': 'エカルディー・グティエール症候群 (AGS)', 'description': {'blocks': [{'key': 'a9jh9', 'text': '1型インターフェロン (IFN)の過剰産生と脳症を主症状とする先天性自己炎症性疾患。多くは生後まもなく発症し、10歳までに死に至る。本邦における患者数は50人以下の希少性難病。脳室拡大、脳室周辺の石灰化、白質変性に加え、進行すると脳萎縮が加わる。知的障害、発育遅滞、痙攣などの精神・神経症状を呈する。これまで9つの原因遺伝子が同定されており、いずれも核酸代謝に関わる遺伝子である。このため、自己のDNAやRNAなどに目印を付加したり、迅速に分解処理する過程が正常に機能しないことで、本来ウイルスなどに由来する外来性のDNAやRNAを感知するセンサー分子が自己核酸を異物と誤認してしまい、自然免疫の暴走によって1型 IFNが過剰産生されることが背景にあると考えられている。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': '4143n', 'term': '1型インターフェロン (IFN)', 'description': {'blocks': [{'key': 'e4q5', 'text': '抗ウイルス防御に働く物質サイトカインの一種。IFNには1型と2型があり、1型の方が抗ウイルス反応が強い。1型IFNは、多発性硬化症の治療などに用いられている。その一方で、1型IFNの過剰産生を背景とした疾患群はインターフェロノパシーと総称され、AGSもその1つである。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': 'ejgjs', 'term': 'アストロサイト', 'description': {'blocks': [{'key': 'f6r4v', 'text': '哺乳類の中枢神経系に最も多いグリア細胞の一種。神経細胞を物理的に支持するだけでなく、エネルギーを供給したり、神経伝達物質を回収するなど多様な機能を担っている。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': 'b57fr', 'term': 'RNA編集', 'description': {'blocks': [{'key': '6b58', 'text': 'DNAはA, T, G, Cの4つの塩基で構成されているが、RNAはA, U, G, Cの4つの塩基で構成されている。しかし、RNAは転写後に様々な修飾を受けており、RNA編集もその一種である。中でも、RNA中のA (アデノシン)をI (イノシン)へと置換するRNA編集はADARファミリーに触媒される。Iを含むRNAは、自己RNAの目印となり、外来RNAのセンサー分子による感知を逃れる (図2)。しかし、RNA編集活性が低下すると、自己RNAが生体を攪乱してしまう。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}, {'key': 'b7iv1', 'term': 'Z型 (左巻き)RNA', 'description': {'blocks': [{'key': '9q349', 'text': '2本鎖のDNAやRNAは、通常右巻きのらせん構造が安定である。しかし特殊な配列を持つ場合や高塩濃度などの条件にすると左巻きらせん構造を形成することがあり、これをZ型とよぶ。RNA編集酵素ADAR1には、このZ型RNAに結合するドメインが存在しており、このドメイン中にAGSの原因遺伝子変異が見つかることから、Z型RNAの制御異常が発症病態の背景にあると考えられている。', 'type': 'unstyled', 'depth': 0, 'inlineStyleRanges': [], 'entityRanges': [], 'data': {}}], 'entityMap': {}}}]}
Departments
['fbs']
Related Teachers
['Hyebin Yoo', '中濱泰祐', '河原行郎']
Teacher Comment
AGSは病態を再現するモデル動物がなかったことから、長年発症病態が不明で、治療薬候補の効果を検証することが困難でした。我々が2021年に発表したモデルマウスと、様々な遺伝子改変マウスを交配することを繰り返し、5年の歳月をかけてようやく脳症形成メカニズムを解明することができました。 これにより、AGSの治療法開発が加速することが期待でき、我々も更に研究を進めていきます。
Teacher Image
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/image/photo_drwan_640.png
Teacher Name
中濱 泰祐
Teacher Position
助教
Teacher Division1
医学系研究科
Teacher Division2
Teacher URL
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/f617a62c706d2cf2.html
