2018年3月1日

【お口の相談コーナー】酸蝕症ってどんな病気ですか?

歯学部附属病院
保存科 高橋 雄介 病棟医長

酸蝕症とは、むし歯ならびに歯周病に続く、第3のお口の病気として注目をされている歯のすり減りのことを指します。酸蝕症の原因は、文字のとおり「酸」なのですが、むし歯と違って、細菌が存在しなくても発生します(下図)。どのような酸が原因になるかというと、主に吐き気などからくる胃酸の逆流によるものと、酸性の食べ物や飲み物による場合に分類できます。胃酸逆流を繰り返す場合は医科を受診する必要があるのですが、酸性の飲食物は、みかんやレモンなどの果物やお酢、炭酸飲料、スポーツドリンク、さらにはビールや赤ワインなど、誰もが口にする可能性があるので注意する必要があります。
注意するといっても、身の回りにはこのような飲食物があふれていますので、それを全く摂るなというのは無理があります。できる対策としては、酸性の飲食物を食べっぱなし、飲みっぱなしにしないということです。たとえば、お茶や水などで口の中をすすいだり、シュガーレスのガムを噛んで、唾液が出るのを促進してやると、口の中にある酸の作用が和らげられるので、酸蝕症の予防には有効と考えられています。
また、酸性の飲食物を口にした直後は極端に強い歯磨きを避けることも推奨されています。たとえば、みかんなどの果物を食べた直後の歯は表面が目に見えないレベルで溶けている状態にあるので、すぐに歯を磨いてしまうと、歯の表面を削ってしまう可能性があります。
ご自身が酸蝕症ではないかと思われたりする場合は、当院保存科までご相談ください。

(2015年4月「大阪大学歯学部附属病院広報誌 NewsLetter vol.03」より)
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図 酸蝕症により脱灰された歯

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